2020年9月25日公開された草彅剛主演の映画「ミッドナイトスワン」で女優デビューを果たした服部樹咲さん(はっとりみさき)。
演技未経験ながら公開オーディションを経て、ヒロインの座を勝ち取った14歳の新人女優。初めてとは思えない自然な演技と存在感に同作の内田英治監督をはじめ、スタッフや共演者から絶賛されています。
特に、劇中で服部樹咲さん演じる一果が躍るバレエが上手すぎると話題です。
今回は、服部樹咲さんがバレエが上手い理由やWiki風にプロフィールをまとめてみました。
■目次
【服部樹咲】ミッドナイトスワンのバレエが凄すぎた!
映画「ミッドナイトスワン」では、育児放棄にあった少女・一果役を演じた服部樹咲さん。草彅剛さん演じる主人公・凪沙と遠い親戚関係で、物語の重要な役どころに大抜擢されています。
撮影当時はまだ14歳の少女で演技も初めてでしたが、共演者やスタッフからは「新人とは思えない引き込まれる演技」と称賛されています。
特に、バレエ教室に通い、次第に自分の才能を開花させたヒロイン・一果の「バレエダンスシーン」は圧巻。
三大クラシックバレエの1つ「白鳥の湖」や「アレルキナーダ」などの名作を華々しく優雅に踊るシーンに心を揺さぶられた人も多くいました。
twitterの声
登場する人物みんなが危ういところで生きている心に傷を抱えたスワンたちだった。生々しい傷から血を流しながら生きているようにみえた。
— 木 豆 寸 @樹 Sディスタンス中 (@81itsuki) September 25, 2020
…行く前に数本バレエがテーマの映画を観てから行ったけど、どの映画よりもバレエシーンが美しく悲しかった。#ミッドナイトスワン
ミッドナイトスワン、すごかったな。。なんかドキュメンタリー観てる気分だった。観てるのも辛いLGBTやネグレクトの容赦ない現実の中で、凪沙さんの母性溢れる優しい眼差しや、バレエのシーンがほんときれいで、救われる。コロナでまだまだ大変な時だけど、色んな人が観てくれるといいなあ。
— liamgliamgliamg4 (@liamgliamgliam1) September 25, 2020
『ミッドナイトスワン』を観ました…草彅剛がいい“女”過ぎた…。やっぱり演技上手いね。というかヒロイン役の女優、新人らしいけどバレエが上手すぎましたね
— ありすみ (@AliceMirrorJou) September 25, 2020
作品内でバレエ教室の先生が一果の才能に惚れ込んでいく描写がありますが、服部樹咲さんのバレエがあまりに上手すぎて、演技に物凄い説得力があります。
プロ並みとの意見も挙がっていますが、服部樹咲さんは、なぜこんなにもバレエが上手いのでしょうか?
【服部樹咲】オーディション条件が「バレエ経験があること」だった
そもそも、ヒロイン・一果役オーディションの絶対的な選考条件が『バレエ経験があること』だったそうです。
これは、メガホンをとった監督・内田英治さんの”リアリティーを追求していきたい”という強いこだわりがあったからです。
「よくある、手足だけ吹替えというのは絶対にやりたくなかったんです。樹咲ちゃんはオーディションの最初の組に入っていて。『全裸監督』でヒロインを演じた森田望智の時と全く同じで、入ってきた瞬間に『この子だ』と思いました」(引用元:シネマトゥデイ)
改めて、予告動画で服部樹咲さんのバレエシーンを振り返ってみましょう。
一般的な女優さんがこんなに優雅に踊れるイメージは全くないので…
オーディション選考条件を知らないで、服部樹咲さんのバレエを見ると確かにびっくりしますね。
内田監督含め、映画プロデュース陣営のスタッフは全員彼女のバレエに魅了され、満場一致で服部樹咲さんの起用を決定したそうです。
撮影時に初めて生で見た彼女のバレエに、思わず涙を流す制作スタッフもいたそうです。
服部樹咲さんは女優デビュー前、プロを目指すほどの熱量でバレエに取り組んでいました。
「好きなバレエ」と「興味があるお芝居」が両立できるという理由でオーディションに参加したそうですが、この作品との運命的な巡り合わせを感じずにはいられません。
【服部樹咲】バレエのコンクール受賞歴があった!
服部樹咲さんは、単に「バレエ経験があった」レベルではなく、実は過去にバレエコンクールで受賞歴があるほどの実力者。
4歳からバレエを始め、以後、素晴らしい成績を残してきたことが明らかになっています。
ここからは、服部樹咲さんのバレエコンクール受賞歴を振り返っていきます。
【服部樹咲】受賞歴①第69回 NAMUEバレエコンクール京都大会
2015年7月に開催された「第69回 NAMUEクラシックバレエコンクール 京都大会」に出場。
小学校低学年の部で『第2位』の好成績。
演目:<眠れる森の美女>第1幕よりローズ・アダジオのVa
所属:エレカバレエスタジオ
【服部樹咲】受賞歴②第76回 NAMUEバレエコンクール名古屋大会
2016年1月、名古屋市芸術創造センターで開催された「第76回 NAMUEクラシックバレエコンクール 名古屋大会」に出場。
小学生低学年部門で『第1位』。
演目:<眠れる森の美女>第1幕よりローズ・アダジオのVa
所属:エレカバレエスタジオ
コンクールで優勝するほど、小学生時代から高い技術力を持っていました。
【服部樹咲】受賞歴③第102回 NAMUEバレエコンクール神奈川大会
2017年12月に開催された「第102回 NAMUEクラシックバレエコンクール 神奈川大会」に出場。
小学校高学年の部『第3位』の成績を残しています。わずかですが、演技シーンが見れる動画がありますのでご紹介。(登場シーンは1分18秒~25秒まで)
毎年、NAMUEバレエコンクールに出てますが、確実に上位ランカーになっています。
かなり安定した技術があるのが結果からよくわかりますね。
【服部樹咲】受賞歴④NBAジュニアバレエコンクール東京2018
2018年5月、立川RISURUホールで開催された「第3回NBAジュニアコンクール東京」に出場。
上位入賞者には、NBA全国バレエコンクールへのシード権が与えられる大会で、実力者も多く参加。
そんな中、服部樹咲さんは小学校6年生の部で『1位』。
【服部樹咲】受賞歴⑤ NBA全国バレエコンクール2019
2019年1月、東京メルパルクホールで開催された「第22回NBA全国バレエコンクール」に出場し、見事『4位』入賞を果たしました。
女優としてスクリーンデビューを果たし知名度が急上昇してますが、バレエ界ではすでに服部樹咲さんの名は知れ渡っていたようです。
ちなみに、「ミッドナイトスワン」でヒロイン・一果が披露したバレエの演目。実は、服部樹咲さんが全国大会で発表した「アレルキナーダ」と同じなんです。
知らない間に、プロ級の演技を見ていたんですね。
本作を機に、女優として注目される存在になりましたが、バレリーナとして将来も明るそうです。
【服部樹咲】wiki風プロフィール
- 名 前 :服部樹咲
- 読み方 :はっとりみさき
- 生年月日:2006年7月4日
- 年 齢 :14歳(2020年9月時点)
- 出身地 :愛知県
- 特 技 :バレエ
愛知県で生まれると、4歳の頃から彼女のトレードマークであるバレエを始めています。
前述の通り、数多くのバレエコンクールで入賞歴がある他、平成29年から2年連続でユースアメリカグランプリ(YAGP)の日本ファイナル進出。バレリーナとして、かなりの実力者です。
女優デビュー作「ミッドナイトスワン」では、撮影時13歳(中学1年生)かつ演技未経験ながら、ヒロイン・一果を見事に演じきりました。
ヒロインオーディションを行った内田英治監督は、服部樹咲さんを見るや否や、一目惚れ。その理由について、こう語っていました。
「芝居というよりも、出番を待っているときの表情なんかを見ていました。すごくたたずまいがいいんですよね」(引用:シネマトゥデイ)
リアリティを大切にする監督にとって、審査時間以外で見られた「素」の部分に強烈な魅力を感じたようです。
【服部樹咲】芯の強い性格だった
2020年現在、若干14歳の中学生ですが、年齢を感じさせない落ち着いた雰囲気の服部樹咲さん。
ミッドナイトスワンの撮影現場でも口数が多い方ではなく、ミステリアスな存在感を放っていたそうですが、監督・内田英治氏いわく『芯のある女性』なんだとか。
独占取材では「理想の女優像」について聞かれると
「役者っぽいというか、やりすぎなお芝居は見ていてあまり好きではなくて、自分ならこうしたいなと思っていたので、リアルな演技ができる女優さんになりたい」(引用:マイナビニュース)
ハッキリと自分の考えを語っていました。
これまでバレエに傾けてきた情熱を芝居に傾けるようになった服部樹咲さん。
5年後、10年後どんな女優になっていくのか?
今後の活躍から目が離せませんね。